動脈硬化について

動脈硬化とは

動脈硬化とは、動脈が厚くなり硬くなった状態を指します、これによって引き起こされる病体を動脈硬化症と呼びます。
動脈硬化には3種類あり、臨床的に問題になるのは(1)と(2)です。

  1. 粥状(じゅくじょう)硬化
  2. 細動脈(さいどうみゃく)硬化
  3. 中膜(ちゅうまく)硬化

動脈硬化の症状

動脈硬化が進行すると動脈の血流が遮断され、酸素や栄養素が到達できなくなるため、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
動脈硬化症の症状は、心臓や脳、あるいは足などに各種の病状が表れるものです。手足が痺れたり、力が抜けるなどの病状が表れます。話にくくなったり、めまいや頭痛を伴うこともあります。また、運動で激しい動悸がしたり、歩くと息苦しいといったような病状も発現します。足においては、冷えや痛み、太ももの裏側などに痛みを感じるというような各種の病状を表します。

動脈硬化の原因

動脈硬化症の原因に関しては、食事の偏り・運動不足・飲酒・喫煙といった事が挙げられ、生活習慣の乱れがこの病を呼ぶとも言われています。食事の偏りは、動物性脂肪の取り過ぎや野菜摂取の慢性的な不足であり、血管がドロドロになる事が知られています。そして、糖尿病・高血圧・脂質異常症に罹っていても動脈硬化になりやすくなるので注意しなければなりません。
動脈硬化の原因は近年の研究でメタボリックシンドローム等の可能性が考えられており、日頃の生活習慣に注意をする必要があります。

動脈硬化の治療

動脈硬化症に対しては、運動療法・薬物療法・血管内治療・外科的療法といった治療法があります。最初に挙げた運動療法は、主に歩行を1日30分程度継続する療法です。2番目の薬物療法は、抗血小板薬・末梢血管拡張薬・抗凝固薬を使用した療法です。3番目の血管内治療は、動脈硬化によって狭くなった血管を拡張し、血液の流動を改善する治療です。最後の外科的療法は、バイパス手術により新たな血液の道を作る治療です。